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KIGOの新定番 25oz numbers duck (1/4)

最終更新: 2019年12月31日

2018AWコレクションから、25oz numbers duckが新たにKIGOのラインナップに加わる。


旧式力織機で織られる25oz numbers duck。分かる人には堪らないブルーラインが特徴的だ。

KIGOのラインナップに素晴らしい素材が加わる。


質実剛健のダックが、時を越えてやって来た。

見た目は帆布と何も変わらないが正確には25oz numbers duck という生地で、帆布ではなくダックと呼ぶのが正しい。見た目は帆布もダックも違いはないのだが、厳密には由来が違うそうだ。ただ、その違いには諸説あって、その真偽を確かめる知識を持ち合わせていないので、ここではダックと呼ばせていただく。



このダック、素晴らしく緊密でしっかり織られている。

聞けば、旧式力織機(キュウシキリキショッキ)で織られているという。

(※旧式力織機の説明は後ほど。)

なるほど、それならしっかり織られているのも納得だ。

しかしこの生地、驚くほどドラマチックな経緯を辿って我々の手元に届いたものだった。

その経緯の話の前に、布ができるまでについて少々解説しておこう。


まず、布を必要とすれば糸を織る。

経糸(タテイト)と緯糸(ヨコイト)を交差させて作る。つまり機織り(ハタオリ)をするのだ。


「鶴の恩返し」の鶴がしていたことだ。

この機織りをただ機械化しただけのものが、19世紀に発明された。この発明によって飛躍的に織物の製造は安定し、大量生産を可能にした。


産業革命の頃の話だ。


機織り機 (以下、織機) は時代の流れと共にさらに工夫され、より早くより効率よく織ることが出来るものが作られた。

産業革命の一役を担った織機といえども、現在のものに比べ、生産速度や効率などは劣り、今となっては昔のもの。現存して稼働しているものは、どれだけあるのか。


驚いたことに、この25oz numbers duckを織っている旧式力織機は、戦後間もない1950年代に日本で製造されたものだそうだ。

しかも”新品”だというではないか!


数年前、遠い南アジアにある廃業した機織り工場の片隅で、木箱に入れられたままの状態で6台が見つかったのだそうだ。

どうやら工場主は、日本製の旧式力織機を数十台仕入れて布地の製造をスタートさせ、稼働中に起こり得る故障や部品の劣化に備え、部品取り用に仕入れていたものらしい。


遠い日本から都度、部品を取り寄せていたのでは日にちもかかるし、高くつくからだ。

しかし、この6台が手付かずで残されていたということは、そう、簡単には故障しなかったということだ。いかに日本の機械が丈夫に作られていたか、ということの証ではないか。

この旧式力織機を設計し、作った当時の職人たちに、同じくモノを作ることを生業としている者として敬意を払わずにはいられない。


60年前に海外へ旅立った織機が、日本で再び稼働を始め

いま、織られたダックが我々の手元に届き


これからKIGOはこのダックでバッグを作る。

「俺らはこんな生地を作れる機械を作った。60年も未来のお前らには何ができる?」

と、当時の職人に試されているかのようだ。


​さあ、彼らに負けていられない。

KIGOの新シリーズのスタートだ。

<次へつづく>

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