Hobo Back Pack
リリース以来、好評をいただいている Hobo Back Pack に”新作”を追加して、オンラインストアでも販売をスタートします。
普遍的デザイン
ヴィンテージのオーストリア軍、チェコ軍、スイス軍のバックパックをメインソースに軍モノの普遍的な機能美を残しながら、現在の我々が日常使いしやすい大きさ・デザインに落とし込んだのが、この Hobo Back Pack 。
最も特徴的なのは左右ショルダーベルトの持ち出しのギミックで、50年代スイス軍の山岳部隊用バックパックにみられる機構をリモデルしたもの。
これはバッグが左右に揺れてしまうのを抑えるメリット、荷物が増えた際に体やバッグ自体にかかる負担を軽減するメリットがあるだけでなく、アウターの分厚さやユーザーの体格に合わせて肩幅を調節することも可能にしてしまうデザインだ。
特筆すべきは背中とバッグの間に意図的に隙間を作ることで通気がよくなっているところだ。雪山では汗さえ凍ってしまう危険を、最もシンプルに解決したデザインと言えるだろう。これは日常使いでも嬉しい利点だ。
背負うとほかのバックパックとあまりにも感触が違うことに気づいてもらえるはずだ。
驚くほど軽く感じる。
ポケットや本体フラップの開閉ギミック、特にロープにレバーをかけるポケットフラップのギミックはKIGOオリジナルのもの。
これは金属同士の摩耗によるさけられない故障を未然に防ぎつつ開閉を容易にしている。
数年間の確実な耐久性さえ保証されればいい軍需品とは違い、長く愛用しても簡単には壊れず、いざ壊れても容易に修理を可能にする一生モノを製作する我々KIGOのファクトリーが出したひとつの解だ。
また、背面に設けたジッパーは本体へ直接アクセスするためのもの。本体内のポケットにも手が届くので、ちょっとしたものの出し入れには背面ジッパーからが便利だ。 現代の冒険者(Hobo)たちに向けた、昔と今のクラフツマンの知恵を詰め込んだバックパック。
このバックパックにモノをつめこんで、アスファルトが敷き詰められた都会でも岩だらけの山道でも気ままにでかけてほしい。
我々が最も鞣しや加工にこだわるブルハイドレザー "Classic Bull" を開発する中で得たタンニンや染色などのレシピを流用した、強く軽いタンニン鞣しのゴートレザー。
オイル、ワックスを強制的に革表面からも浸潤させる工程を施しているため、新品時は鈍いツヤをたたえつつ平滑な表面をしている。
しかしこの滑らかさは愛用当初だけのもので、長く使えば使うほどゴートレザー(山羊革)独特の細かいシボが粒立ってくる。鈍いツヤは次第に落ち着くが、それ以降はツヤを増し色は深みを帯びる経年変化を魅せる。
そんなゴートレザーを惜しげもなく、このHobo Back Pack 1つに対し山羊2〜3頭分の革を使って製作する。
本体は上記のゴートレザーだが、フラップにホースヘアー(馬の毛革)を採用する。
毛足が短く、きっちり生え詰まった毛質は光沢が強く上品さが漂う。
しかしこのバリエーションをラインナップさせた目的は上品さではなく、ホースヘアーがもつ防水性と防塵性だ。雨が簡単に染み込むことはなく、雪ならば払い落とすだけで荷物は守られる。
Flight Bull ver.
新たに開発したブルハイドレザー、その名も "Flight Bull" で作った Hobo Back Pack 。
40年代の【M-422A】や【AN-J-3】といった米軍フライトジャケットにみられたダークブラウンのレザーをブルハイドで再現し、製作したモデル。
ヴィンテージ品のフライトジャケットでみられる革表面が擦れて床面がすけてしまうあのエイジングさえも、"いつか" 愉しめるコレクター垂涎のバックパックといえるだろう。
『硬い』、『重い』といったブルハイドの印象をひっくり返すほど、ソフトに仕上げることに成功したが、もちろん、ブルハイドレザー特有の荒々しさは健在だ。
ナチュラルの Classic Bull でトリミングされたフラップがヴィンテージを通り越して落ち着いたアンティーク感を醸し出す。
どのタイプにも共通しているが、ショルダーベルトなど耐久性を求められる肝心要のパーツにはやはり "Classic Bull" が欠かせない。
そして、KIGOが鍍金工場に特注した ”アンティークコパー” を施した金具をはじめて採用するのがこのアイテム。主張しすぎない存在感と個性をまとった金具にも、我々KIGOのデザインに対する諦めの悪さが出ている。
どこの国のどのブランドとも違う、KIGOのあらたなバックパックをぜひあなたのコレクションに。
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