" KIGO × 2nd " Double Pocket Crossbody
トラッドなスタイルをブルハイドレザーで
2nd誌編集部からのリクエストにこたえてKIGOのファクトリーでご提案したのが【 Spalle Vacchetta Volan KIGO(スパーレ バチェッタ ボラン キゴ) 】というブルハイドレザー。KIGOユーザーにはおなじみのシボが大きくて、、、というブルハイドレザーとはちょっと趣の違うレザーだ。
すでにご存じの方もおられるでしょうが、ちょっとおさらいしましょう。
Spalle Vacchetta Volan KIGO
ディレクターの内山が知人の紹介で意気投合したイタリアのタンナー、アズーラ社の手によるバケッタ(バチェッタ)製法のブルハイドレザーがこれ。
彼らは植物タンニン鞣しのレザーにおいて世界有数のタンナーであり、伝統的なバケッタ製法を守る協会の創設メンバーでもある。革作りをしている者にとっては仰ぎ見るほどの名タンナーだ。
そんな彼らがKIGOのバッグを見るなり、「こんなレザーは見たことがない!」と目を丸くしたのだ。
内山がこれはブルハイドレザーだと説明しても「信じられない!」と、そこからレザーを作る者同士の革談議に花が咲き、KIGOのためだけにスペシャルなブルハイドレザーを作ってもらうことになった。
長話をしてわかったのは、驚くことに彼らの技術をもってしてもKIGOのようなブルハイドレザーは作れないということだ。
理由は簡単。
彼らの扱う原皮のほとんどはフランス産であり、対してKIGOはアメリカ産の原皮を使っているのがその大きな理由だ(その他にも理由をあげればきりがない)。そもそも牛の品種が違うため、KIGOのような荒々しいブルハイドレザーを作りにくいというわけだ。
アズーラ社は、KIGOのように『ブルハイドレザー』と銘打たないにしても当然、ブルの原皮をもっている。しかし、ヨーロッパでも例外なく ” 傷の多い ” ブルハイドレザーは忌避されてきたし、忌避されている。
毛皮は動物が可哀想だからとフェイクファー、レザーそれ自体もよくないから合成皮革にしようなんて綺麗事を並べるブランドたちもやはり肝心なコレクションには皮革を使うのだが、「キズのついたレザーは嫌だ」と言うのは、世界共通だ。
それならばなおやろうと、KIGOが別注したブルハイドレザーが
" Spalle Vacchetta Volan KIGO " というわけだ。
アズーラ社が作るバケッタ製法のレザーの中でも最もシンプルなレシピで作った、ブルハイドレザーのショルダーだ。なぜショルダーにしたかといえば繊維が均一で丈夫であること以上に、革の中で一番キズが多いからだ。
フルーティーといっても過言ではないほど香り高いのは使われているケブラチョタンニンとセゴオイル(イワシの内臓脂)によるもの(これがバケッタ製法)で、品質の良さを革に触れずして実感できる素晴らしいレザーだ。
いつものような荒々しいシボはほとんどなく上品でなめらかな表情であるため、これがブルハイドレザーかと疑われるかもしれない。しかしそれは前述のフランス産原皮の特徴で、しっかりとキズがあちらこちらにある。そのキズこそが、これがブルであることを否が応でも如実に証明している。
すばらしいブルハイドレザーなのだ。
アメトラの源流、英国のクラシックなスタイルに
さあ、そんなスペシャルなブルハイドレザーで、「こんなバッグ欲しいよね」と企画はスタート。
英国の旧きよきトラッドスタイルの、オイルドジャケットやカントリーブーツと並び紹介されるクロスボディバッグ。
キャンバス生地で見かけることの多いハンティングバッグを重厚かつ上品なムードのブルハイドレザーでつくったら、最高に欲しい!ということで製作したのがこちら。
ナチュラルの Spalle Vacchetta Volan KIGO とブラウンの Classic Bull のコンビネーションが、カジュアルなスタイルにもよくあう。
革一枚もので製作したので、最高峰のレザーのよさを堪能できるはずだ。
多くを語る必要はないだろう。
あえて説明を加えるとするなら、このバッグのサイズだ。
こじんまりとしていて、身の回りの物をいれて出かけるのにちょうどいいサイジングではないだろうか。
【サイズ】縦19 × 横25 × マチ7.5cm
こちらは期間内にオーダーいただいた方のみ購入が可能。
2ndのオンラインストア " Club 2nd " で、ぜひご予約ください。
バッグのお届けは、少々お待たせします。
【購入期間】〜2024年10月3日(木)まで
【配送時期】2025年1月中旬頃お届け予定
皆様に、いや皆様にも使っていただけるのを、楽しみにしております。