Spalle Vacchetta Volan collection
- KIGO
- 10月5日
- 読了時間: 4分
更新日:10月20日

これまでにも度々登場してきた、Spalle Vachetta Vollan(スパーレバケッタボラン) KIGO を用いた、新作コレクションをオンラインストアでも販売を開始する。
Spalle Vacchetta Volan KIGOとは
ディレクターの内山が知人の紹介で意気投合したイタリアのタンナー、アズーラ社の手によるバケッタ(バチェッタ)製法のブルハイドレザー。
彼らは植物タンニン鞣しのレザーにおいて世界有数のタンナーであり、伝統的なバケッタ製法を守る協会の創設メンバーでもある。革作りをしている者にとっては仰ぎ見るほどの名タンナーだ。
しかし彼らと長話をしてわかったのは、驚くことに彼らの技術をもってしてもKIGOが作っているブルハイドレザーは作れないということ(もちろん、逆もしかり)だった。
理由は簡単。
彼らの扱う原皮のほとんどはフランス産であり、対してKIGOはアメリカ産の原皮を使っているのがその大きな理由だ(その他にも理由をあげればきりがない)。そもそも牛の品種が違うため、KIGOのような荒々しいブルハイドレザーを作りにくいというわけだ。


アズーラ社は、KIGOのように『ブルハイドレザー』と銘打たないにしても当然、ブルの原皮をもっている。しかし、ヨーロッパでも例外なく ” 傷の多い ” ブルハイドレザーは忌避されてきた。
毛皮ではなくてフェイクファー、レザーそれ自体もなんか動物が可哀想と合成皮革にしようだなんて御託を並べる世界のブランドたちも、やはり肝心なコレクションにはレザーを使う。
それなのに、
「キズのついたレザーは、嫌だ」
「品質の安定しにくいレザーは、嫌だ」
と言うのは、万国共通だ。
それならばなお手を組もうと、KIGOが別注して完成したブルハイドレザーが
" Spalle Vacchetta Volan KIGO " というわけだ。
アズーラ社が作るバケッタ製法のレザーの中でも最もシンプルなレシピで作った、ブルハイドレザーのショルダーだ。なぜショルダーにしたかといえば、革の中で一番キズが入りやすい場所であるからだ。
フルーティーといっても過言ではないほど香り高いのが、バケッタレザーの特徴。
これは使われているケブラチョタンニンとセゴオイル(イワシの内臓脂)によるもの(これがバケッタ製法)で、革に触れずして製法を実感できる素晴らしいレザーだ。
いつものような荒々しいシボはほとんどない表情であるため、本当にこれがブルハイドレザーかと疑われるかもしれないが、それは前述のフランス産原皮を使っていることに由来する。
世界のブランドががっかりするほどあちらこちらにあるそのキズが、これがブルであることを否が応でも如実に証明する。
すばらしいブルハイドレザーだ。
アクティブに活躍するあなたへ
すっかりバケッタレザーに詳しくなっていただけたはずだが、このレザーには他のレザーと一線を画す、もう一つ大きな特徴がある。
それは、経年変化の『早さ』だ。
レザーを裁断して、縫製するその間にもみるみるうちに色を変えるほどだ。
全く染色していないのが Tan(タン)、そしてあえてわれわれKIGOの工房で黒い染料を手塗りしたものが Black 。
あなたがどちらを選択するにしても、他にはない経年変化を存分に愉しめることをお約束する。

面白いものでレザーの経年変化は、使う人のライフスタイルによってその個性をより深めることになる。
経年変化が早いというのはいいことばかりではないが、使っている間に表情を変える『革』という素材の面白さをこのコレクションをきっかけに、実感してほしい。
そのために、仕事も遊びもアクティブなあなたにずっと寄り添うアイテムをご用意した。
2way Shell bag

クラッチバッグとしてもクロスボディとしても、少しの身の回り品を持ち歩くのにおすすめしたい。
Fieldworker’s Tote

その名の通りフィールドワークの相棒にちょうどいいトートバッグ。
頼りがいのある広いマチと、充実した収納ポケットに満足していただけるはずだ。
Aviator's Bag

KIGOの定番商品、Aviator's Bag をこのレザーのためにマイナーチェンジを施した。
ジムワークにも、ちょっとした旅行や出張のお供にもいいのではないだろうか。
革らしい革を使ったバッグを愛用することは、あなたがあなたらしくいることとそんなに変わらないかもしれない。
そんなあなただけの経年変化を、愉しむきっかけにしてほしい。




















